今夏、いやここ数年、デジタルメディアの世界にとって決して平穏な日々とは言えない状況だった。ニュースが飛び交うなかで、明確な定義の有無を抜きにして、新たな専門用語が次々と登場している。
しかし、もう恐れることはない。今回は変化し続けるメディア業界における業界人たちの会話で実際に使われている専門用語の最新ガイドを紹介する。
AIレベシェア
意味:AIテック企業がいままさに展開しているパブリッシャーとのレベニューシェアプログラムのこと。コンテンツライセンス契約と混同しないように。このプログラムでは、検索エンジンによってパブリッシャーのコンテンツがアクセスされた場合、そこに掲載された広告から得られた売上の一部がパブリッシャーに与えられる。
重要な理由:著作権で保護されたコンテンツの公正な使用をめぐっては、いまも生成AI企業とパブリッシャーのあいだで論争が続いている。その一方で、一部のAIベース検索エンジンはメディア企業のご機嫌を取る方法のひとつとして、著作権で保護されたコンテンツの使用によって発生する収入の一部をメディア企業に与えることを約束している。タイム(Time)やザ・テキサス・トリビューン(The Texas Tribune)など一部のパブリッシャーは早々に契約を結んでいるが、このレベシェアに対して自分たちのコンテンツの価値を過小評価する契約と感じているパブ
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