D2C事業で実績をあげているやずや、北の達人コーポレーション、オルビスが、自社の“失敗談”を赤裸々に語る。D2C事業運営のヒントにしてほしい
やずやの矢頭徹代表取締役社長、北の達人コーポレーションの木下勝寿代表取締役社長、オルビスの小林琢磨代表取締役社長が「D2Cの会」(売れるネット広告社主宰)に登壇し、「D2C業界のしくじり先生」をテーマに、自社のエピソードからD2C事業を展開する企業が失敗しやすいポイントを語った。
向かって右からオルビスの小林氏、北の達人コーポレーションの木下氏、やずやの矢頭氏
【オルビス】「精度の高いギャンブル」だったデータ分析
ポーラ・オルビスホールディングス傘下で売上高約50億円のディセンシア社長、その後は売上高約400億円の親会社オルビスの社長に就任した小林氏。ディセンシア時代はユニットエコノミクス(1顧客あたりの採算性)と向き合い、顧客からのヒアリングを積極的に重ねてきた。オルビスに籍を移してからはデータドリブンに着目し、社内のアナリストチームとデータを掘り下げ相関関係を探したが、成果は思うように上がらなかった。
膨大な量のデータが“宝の山”に見えて、アナリストチームと一緒に分析と議論を繰り返しました。過去の積み上げであるデータを掘り下げても相関関係しかわかりませんし、相関関係だけでは因果関係を導くことができず、お客さま像が明
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