コラボレーションは小売業界ではすっかり主流になり、今や各ブランドにとってコラボレーションの追及は「すべきか」ではなく「いつすべきか」という問題になりつつある。
コラボレーションはうまく行けば、ブランドを新しいオーディエンスに紹介し、転換の機会となる可能性がある。例としてクロックス(Crocs)は、ジャスティン・ビーバーやポスト・マローンなどのミュージシャンや、KFC(ケンタッキーフライドチキン)などのファストフードチェーンとのキッチュなコラボレーションを背景に、この5年間で自社を建て直し、売上を成長路線に戻した。しかし、コラボレーションが退屈な、または金儲けの要素が強すぎれば、ニューバランス(New Balance)が最近行ったブルーボトル(Blue Bottle)とのコラボレーションのように、ニュースやソーシャルメディア上で広く非難されるリスクもある。
そのため、コラボレーションを確実に成功させるための明確な方程式は存在しない。多くの場合、良好なパートナーシップを作り上げるためのアドバイスは、「本物であること」「志を同じくする2つのブランドを巻き込むこと」といった大雑把な一般論が語られる。しかし、これが実際に意味するものは、両者がそれぞれ独自に作り出せるものからあまりにかけ離れたものであってはならないということだ。また、ブランドが掲げているものと正反対のブランドとは組まな
コラボレーション が当たり前になったいま、ヒットするための新ルールは?

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