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為末談義。近著「熟達論」の、よもやま話 vol.3

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為末大さんに「いま、気になっていること」について、フリーに語っていただくウェブ電通報の連載インタビューコラム「緩急自在」。その番外編が、7/13に為末さんが上梓(じょうし)された書籍「熟達論」(新潮社刊)を題材とした本連載だ。第1回では、長年、為末さんとともにアスリートブレーンズというプロジェクトを推進している電通Future Creative Centerの日比氏に、連載のプロローグにあたる文章を寄せてもらった。

つづく#02から#06では、著者である為末さんと「熟達論」の編集を手掛けたプロデューサー/編集者・岩佐文夫氏に、執筆に至った経緯や思い出、苦労話など「ここでしか聞けない話」を中心に対談形式で語っていただいた。「人間はいかにして生きればいいのか」という深遠なるテーマに基づくコメントの数々、ぜひお楽しみいただきたい。

(ウェブ電通報編集部)

「守破離」の「破」をどう表現するか、で悩みました。(為末大)

岩佐:「遊」「型」と進めてきた「熟達論」ですが、いよいよ三つ目のキーワードです。

為末:正直、これには悩みました。言いたいことは「守破離(しゅはり)」の「破」なんですが、「型」が大事、と言っておきながら、それを壊しなさい、では支離滅裂で読者にきょとんとされてしまいますから。

岩佐:古くは日本の茶道や武道などの芸道・芸術の

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