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ミキモト真珠島が担うパブリック・ディプロマシー

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企業ミュージアムは、「ミュージアム」というアカデミックな領域と「企業」というビジネス領域の両方にまたがるバッファーゾーンにある。そして運営を担う企業の広報、ブランディング、宣伝、人事などと多様に連携する組織である。本連載では、企業が手掛けるさまざまなミュージアムをPRのプロフェッショナルが紹介し、その役割や機能、可能性について考察したい。

世界で初めて真珠の養殖に成功した御木本幸吉(以下敬称略)。ミキモトの創業者である幸吉は、親交のあった渋沢栄一の影響でパブリック・ディプロマシーの重要性を早くから認識していた。三重県鳥羽市にミキモト真珠島を開島し、そこで真珠を日本の誇るべき「ソフト・パワー」として世界に発信しながら各国との民間外交に努めたのである。彼の没後、ミキモト真珠島にはミュージアムが整備され、海外から多くの国賓を迎え入れている。本稿では、パブリック・ディプロマシーという観点から企業ミュージアムの果たす可能性を探っていく。

取材と文:藤井京子(電通PRコンサルティング)


ミキモト真珠島


三重県の鳥羽湾に浮かぶミキモト真珠島(しんじゅしま)は、1893(明治26)年にミキモトの創業者である御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した島である。この島は、元々は相島(おじま)と呼ばれていたが、幸吉が1929(昭和4)年に買い取って整

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