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日々読書‐教育実践に深く測りあえるために

佐久間亜紀「教職の魅力は高まるか  日本社会の未来像」『教育』2021年4月号、94‐107頁。 教員の長時間労働に対して実際にとられた対策は、校内会議時間の短縮と管理職から教員への積極的な声かけにすぎなかった。 教員の長時間労働は、各現場の自助努力で対応できる次元を超えたマクロな構造的な問題であることが理解される必要がある。教師の仕事は、業務を効率化したり、外注化したり性質の職務でなかったし、やりがいの感じられない事務作業量が膨大に増えた。一方、教員数は少子化を上回るスピードで減らされ、給与も切り下げられた。教員の非正規化も促進されたが、非常勤講師の大量採用や外部人材の非正規で大量に登用するといった政策は、長期労働の改善にはならない点が指摘されている。 注目されているのは、日本ではどんなに仕事が増えても、学級数が増えなければ教員の数を増やせないしくみになっている点である。さらに、少人数学級化が教員の労働実態に及ぼす効果は十分に検討されていない点も指摘されている。加えて、教員不足や教員配置の実態に関する、正確な調査と分析が必要となる点も指摘されている。 本論文は、教員がどのような労働環境で働いているのかを理解しないままに、教師の力量や授業の質の追究は難しいのではないか、そうした危機意識が示されているのではなかろうか。 続きをみる
Source: Note 起業ニュース

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