7.有機体モデルでの比較 計画主体論に行く前に、キャッチフレーズ的なレベルの話として、ここでは都市計画について、計画論の前提としていた都市のおおざぱなモデルについて考えてみます。つまり、これまでは都市は成長・進化・変化する有機体というモデルすなわち「メタボリズム論」が想定されていました。成長を促進したりコントロールすることだテーマであったのに対して、これからは(日本では)むしろ衰退し縮減する有機体をどう取り扱うかがテーマとなってきます。「mitigate=痛みを緩和する」という言葉から、都市の「ミチゲーション論」をコンセプトに掲げて、緩和と受容のための計画論をテーマとしていきたいと思います。(どちらも「M」ではじまるので選んでみました。) まさに都市をどう賢く縮減していくかという「スマートシュリンク」という言葉が有名になっています。思えば、これまでの計画論は、「スマートグロース」のいわば「青春の計画論」であったのに対して、これからはいわば「老年の計画論」が求められています。これまでの息せき切った、「現状は必ず改革されなければならない」という強迫観念から、一刻も早く自由になって、「現状維持でOK」と考えて心穏やかに過ごしながら。別のブログでも書いたような「変えたがる人たち」からの攻撃をかしこく受け流していきたいと思っています。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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これからの計画論の条件(7) 有機体モデルでの比較
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