オンラインとオフラインのはざまで(前編)
コミュニケーションの本質について、早稲田大学の村瀬俊朗氏に問う本連載。コミュニケーション、コラボレーション、リレーションシップ、エンゲージメントなど、とかく横文字のワードが並びがちなこの業界だが、その正体とは一体なんなのか?村瀬氏に分かりやすく解説してもらった。
「6」から話せるのが、オフラインコミュニケーションの利点
「チームの本質」について、コミュニケーションの視点から切り込む本連載。#03と#04では、リアルとリモートのコミュニケーションの利点と課題を掘り下げていきたい。まずはリアルな(=オフラインの)コミュニケーションの利点について、村瀬氏に聞いた。「たとえていうなら『6』から話せる、ということでしょうね。『1〜5』まではお互い、すでに分かり合えている。あの件、その後、どう? そうだよな。もろもろ、あるよな。今夜ちょっと、飲んで話そうか。みたいな。オンラインではまったく通用しない会話で、物事が進んでいく。ここが、いい意味でも悪い意味でも、リアルなコミュニケーションの特徴だと思います」
村瀬氏のいう「6から」という例えは、互いを理解しあって、どういう分野が得意なのか、どういう分野が苦手なのか、すでに分かりあえている、ということだ。サッカーでいうならば、相手にこういうパスを出して、自分はこっちに走ろう、といったような。
難しい言葉で表現す
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