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バイヤにミクロ経済学は必要か

筆者は大学時代に中国思想を専攻し、その後、15年間バイヤとして働いている。これはヨーロッパの会社員の間ではちょっと珍しいことのようだ。ドイツ赴任時に、筆者の大学時代の専攻を聞いたドイツ人上司は「ということは、あなたには経済の基本を教えてあげよう。あなたは独占という言葉を知っているか?寡占という言葉はどう?」と馬鹿にしたように言った。この経験が一因となって、ヨーロッパ企業ではMBAを取っていないと相手にされない、と考えた筆者は、ビジネス・スクールで受けたコーチングで、コーチに「大学の専攻が思想・・・(絶句)・・・わたしも仕事を引退したら勉強したいと思っていますよ」と言われ、こちらが絶句する羽目になった。ことほど左様に、ヨーロッパにおいては、エンジニアリング部門以外のマネージャは大学や大学院で入門レベルの経済学を学んでいることを期待される。では、実際にバイヤの仕事に経済学は必要なのだろうか。ちょっと考えると、バイヤは日々、価格と物量を扱い、市場と向き合う以上、ミクロ経済学の需要曲線と供給曲線、ベルトラン寡占、クールノー寡占、ネットワーク外部性とナッシュ均衡などの概念を理解しておいた方がよい気がする。とは言え、現実には、そのような概念を理解しなくても、価格や納期は交渉できるし、契約書を書いたり注文書を発行する上で何ら問題は生じない。それでは、バイヤの仕事に経済学は不要なのであろうか。続き

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