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トリチウム問題で韓国の愚挙を嗤えない日本社会

経済ニュース
河田東海夫
元原子力発電環境整備機構(NUMO)理事
波紋を呼んだ原田発言
先週、トリチウム水に関する韓国のイチャモン付けに対する批判を書かせていただいたところ、8千人を超えるたくさんの読者から「いいね!」を頂戴した。
しかし、その批判文で、一つ重要な指摘をあえて書かずにおいた。実は、この件に関しては、残念ながら日本社会自体が韓国の愚挙を批判する資格がないということだ。
福島第1原発のALPS処理水タンク(経済産業省・資源エネルギー庁サイトより:編集部)
9月11日の内閣改造の前日、退任直前の原田環境大臣(当時)が、トリチウムを含む処理水について「所管を外れるが、思い切って放出して希釈するしかないと思っている」と発言したことが波紋を呼んだ。早速全漁連が翌日都内で記者会見を開き、「絶対容認できない。発言撤回を」と強く反発した。
先週の拙稿でも述べた通り、福島第一サイトに貯留されているトリチウムの総量(注)は海外の原子力施設からの放出量と比べてもとんでもない量では決してなく、全量を放出しても、その被ばく影響は自然界からの被ばくと比べてもまったく問題ないレベルにしかならない。
原子力規制委員会の更田委員長もかねてより「基準値以下に薄めて海に放出することが唯一でベストの選択肢だと思う」と明言している。原田発言は、現実を踏まえたまったく当たり前の正論以外の何物でもない。
韓国を嗤えない日本

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