今年は大河ドラマ「西郷どん」にはまってしまった一年でもありました。昨日放送された総集編でも、いくつか印象に残る放送がありましたが、その一つが、5月頃に放送されていた奄美大島編のエピソードです。
藩命に背いた西郷が、二度にわたる島流しで見たものは、薩摩に搾取される琉球・奄美の民たちの姿でした。島津の殿様は民のためのまつりごとを行っていると信じていた西郷は、当時、藩の財政にとって重要だったサトウキビ栽培のために薩摩藩が行っていた苛烈な支配の現実を目の当たりにします。
西郷の敬天愛人、農本主義という思想は、農作業に使役される島民らに共感し、その人々と生活を共にした体験に根ざしていたのだと感じます。
大田實(Wikipedia:編集部)
西郷のような眼差しで沖縄を見ていた人は、時代を超えて他にもいます。
まず、沖縄戦の最終盤、自決直前に、沖縄県民に特別の配慮を要請する電文を送った大田実沖縄根拠地隊司令官です。
海軍次官宛に送った電文の最後の一文である
「沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」
は、今なお多くの人に記憶され、語り継がれています。
また、鹿児島出身で、長年にわたって沖縄振興に尽力し、名誉沖縄県民となった山中貞則元衆議院議員は、次のような言葉を残しておられます。
「私が衆議院議員2期目の昭和31年ごろと記憶しますが、防衛研修所戦史室に勤めていた軍隊時
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明治レジームを総括④「後世特別ノ御高配」に応える政治を
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