トルコのエルドアン大統領は29日夜(現地時間)、ドイツ初公式訪問を終えて帰国した。同訪問はシュタインマイアー独大統領の招待を受けたもの。ドイツとトルコの関係はドイツ人ジャーナリストのトルコでの拘束などがあって良好からは程遠い。特に、ドイツに亡命中の反政府ジャーナリスト、ジャン・デュンダル氏(Can Dundar)の対応で両国間は対立している。
▲ケルンのイスラム寺院献堂式で語るエルドアン大統領(2018年9月29日、ドイツ・ケルンで、トルコ大統領府公式サイトから)
エルドアン大統領とメルケル首相の共同記者会見が28日、ベルリンで開かれたが、「言論の自由」問題で双方の対立が浮き彫りになった。エルドアン大統領はジャン・デュンダル氏について、「彼は国家機密を流したスパイ容疑で5年10カ月の有罪判決を受けた人物だ」と指摘、同氏はトルコの法では犯罪人だと強調。それに対し、メルケル首相は「言論の自由」の遵守をトルコ側に要求し、トルコ国内で今なお拘束中の5人のドイツ人の釈放を要求した。
肝心のデュンダル氏は記者会見を欠席した。ドイツのビルト紙によると、エルドアン大統領は、「彼が記者会見に現れたら、メルケル首相との記者会見をボイコットする」と事前に警告したという。
デュンダル氏は トルコの野党紙「Cumhuriyet」の編集局長で、トルコがシリアのイスラム過激派に武器を供給していたと報じことで有罪
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