2000年以降、日本では多くの会社で成果主義が導入された。成果主義による組織活性化が期待されたが、むしろ制度上の矛盾を露呈する結果になった。社員のマインドは疲弊し将来のパスが見えにくく漠然とした不安が蔓延する。その後、社員の内面にアプローチする理論としてEQ(Emotional Intelligence Quotient)が注目される。
画像は筆者撮影による
筆者は当時、EQJAPANという組織のディレクター(戦略部門、ソリューション部門管掌)として、セミナーや講演、企業への導入活動にまい進していた。この組織は、EQ理論提唱者のピーター・サロベイ博士(第23代イェール大学学長)、ジョン・メイヤー博士(ニューハンプシャー大学教授)と共同研究をおこなっていた唯一の研究機関である。
筆者は、EQを一言で説明するなら「包括的な人間関係構築能力」と答えるだろう。EQは人間関係に大きな影響を与えアウトプットに影響を与えるからである。その後、EQブームは収束したが新たな理論が台頭する。本日、紹介する書籍は、その頃、話題になった本である。『お金のIQ お金のEQ』(サンマーク出版) を紹介したい。
著者は、本田健さん。100万部を突破した『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)、『大富豪からの手紙』(ダイヤモンド社)など、130冊以上の著書実績がある。累計発行部数は700万部を突破し、日本を代表する作
コメント