25歳のエンジニアに、「あなたにとってレイバー・デーとは何か」と聞くとしよう。すると彼もしくは彼女は、こう答えるかもしれない。夏の休暇のあとにくるおまけの3日間。あるいは、ドローレス公園でバーベキューをする日。はたまた、学生生活を再び体験するために毎年恒例のタホ旅行をするための日。
いや、シンプルに、普段激務だからゆっくりする日、かもしれない。
スタートアップ業界の創設者や従業員は、週80時間労働を誇るくらい間違いなくよく働いている。エアコンの効いたコワーキングスペースに陣取って電話会議でディールを終わらせようとするさまは、レイバー・デーが最初に祝われた1880年代のひどい労働環境とはまるで違う。
ここシリコンバレーで働く人は、ひどい労働問題は自分とは関係ないと独りよがりな考え方でこの祝日をビールを飲んだりホットドッグを食べたりして得意げに祝うべきではない。その代わり、我々の職場や会社をどれだけ公平でダイバーシティに富み、包括的で、そして倫理的責任のあるものにできるかと考えるのに、この祝日を使うべきだろう。
血塗られた始まり
1882年9月5日、労働者1万人が、生活するに足る賃金を得るために1日12時間、週7日働かなければならない過酷な労働環境に抗議する目的で“モンスター・レイバー・フェスティバル”に集結した。“5歳、6歳という幼い子供ですら国の
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