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DVの現実を描いた一冊

経済ニュース

手のひらの砂漠 (集英社文庫) [文庫]
唯川 恵
集英社
2016-09-16
 
「手のひらの砂漠」(唯川恵著 集英社文庫)を読みました。
主人公は夫からのDVを受け続け、シェルターに匿われ、その後も逃げ続ける若い女性です。
実際、夫や元交際相手などから逃げ続け、住民票の閲覧制限をかけている人達が世の中にはたくさんいるのです。執拗に追いかけてくる人格障害の加害者によって人生を台無しにされてしまった人達。
日本の夫婦の6組に1組でDVがあると言われているので、決して他人事ではありません。
それにつけても、本書は被害者の心理状態を見事に描いた秀作と言えるでしょう。
唯川氏の作品は他にも何冊か読んでいますが、いずれもわかり易い文章とストーリー展開の巧みさに驚かされます。本作も、飽きさせることのないストーリー展開で、一気に最後まで読み切ってしまいました。
主人公以外にもDV被害者が何人か登場し、中にはモラルハラスメント被害者もいました。
共通していることは、加害者の不条理さと決してそれが治ることがないという点です。
私自身、小中学生の時に不条理な心身への攻撃を受け続けた経験がありますが、加害者の人格障害が決して治癒するものではないということを知悉しています。
本書に登場する女性弁護士の悔恨として「DV被害者が加害者のところに戻ってしまった」というのがあります。
私も(「

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