トランプ氏公式Facebookより(編集部)
トランプ大統領については、「ポピュリズム」「内向き志向」「孤立主義」などのネガティブな単語で、その政治傾向を特徴づけるやり方が一般的であるように見える。確かに、トランプ大統領を「リベラル/保守」のような既存のイデオロギー体系にあてはめて捉えるやり方は、要領を得ない。だがトランプという人物の特異性のみを強調する姿勢は、決して分析的な態度とは言えない。
大統領が時代の政治思想を代表する度合いが強いアメリカでは、大統領のような有力政治家の名前になぞらえて政治思想の傾向を表現するやり方が一般的によく見られる。私自身は、早い段階でトランプはアンドリュー・ジャクソンと重ね合わせるのが当然だと言ってきたが(拙稿:現代ビジネス)、日本国内で尊敬するアメリカ憲法思想史の権威であるA先生ともその点で意気投合したことが自信にはなっている。そう思っていたら、『Foreign Affairs』のウェブサイトにおいてウォルター・ラッセル・ミード(Walter Russell Mead)が『The Jacksonian Revolt』という文章を投稿しているのを発見した。
ミードは『Foreign Affairs』なども含めて活発な著述活動を行っている有名人で、著作の邦訳では『神と黄金―イギリス、アメリカはなぜ近現代世界を支配できたのか』(青灯社、2014年)という
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トランプの「ジャクソン主義」について
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